適応能力の幅

成人より子供では、適応能力の幅が狭いので、ビタミンDのように過剰症を起こしやすいビタミンの取りすぎには特に気をつけることが大切です。


ビタミンDは最終的には一種のホルモンとして機能しているわけですから、過剰に取ると害が出やすいことも理解されると思います。


成人の方が子供より過剰症が出に5とはいっても取り過ぎには気をつけるべきです・ただ老人、特に女性の老入ではもともとカルシウムが不足しやすいヒに、ビタミンDが足りないと骨がスカスカに言、ちょうど大根纂が入った状態に似てきます。


ですから、取り過ぎることを注立口心するよりは、もともと食事に少ないカルシウムの利用率をよくする上でも十分にビタミンDを取ることに注意する方が大切です。


この時ビタミンKの多い食品も余分に取ることを心掛けたいものです。

ビタミンDの過剰摂取

ビタミンDはカルシウムを細胞に運んだり、骨に蓄えたり、骨から動員したりするのに欠かせないビタミンです。


最近は活性型ビタミンDが発見され、機能する時の働き方が解明されました。


成入では過剰症は比較的起こりにくいのですが、だいぶ片、乳児にビタミンD製剤の一つであるシロップをたくさん飲ませ過ぎたために、方々の臓器にカルシウムが貯まり過ぎてビタミンD過剰症を起こしたことがあります。


この過剰症はビタミンDを当分の問全く与えないでいると少しずつ改善され完全に治癒しますが、なかには臓器にカルシウムが沈着し過ぎて臓器が働けなくなり、不幸な結果を引き起こした症例が幾つも報告されたことがあります。


この原因はビタミンDの入ったシロップの濃度が割合濃く、注意井きには一滴とあるのに・母親が、多い方がもっと効くと考え、スポイトでドバッと入れていたためでした。

ビタミンA

もしビタミンAをとても過剰に取ると、例えば、栄養所要娃の、50倍とか、100倍(栄養所.要量が成人男子で二千単位なので、50倍で10マン万単位、100倍で20万単位。


それでも重硅では十万単位でわずか30ミリグラムに過ぎない)といった量を一時に取ると、頭痛とか、吐き気、皮膚がつるりと剥げてしまうといった症状がでます。


また、長期にわたって取り過ぎた時の慢性症状には腫瘍のようなものができたり、妊娠の時には奇形が生じることも実験動物では知られています。


ビタミンAは余分に取ったビタミンを肝臓に貯めておくことができますから、多くても栄養所要量の50倍程度にして、少し余計に取り過ぎているなと思ったら、後二日目は控えHにするといった工夫が必要でしょう。

栄養所要量

ビタミンは毎日毎日一定量以上を摂取していないと、欠乏症を起こします。


欠乏症を防ぐ最低量が必要量といわれます。


この必要量は各個人で少しずつ違います。


それで、各入の個人差を考慮に入れ、安全率を掛けたり、考慮したりして作られたのが栄養所要疑です。


栄養所要量はビタミンだけでなく、エネルギー、タンパク質、ミネラル、エキナセアなどにも決められています。


栄養所要量は全人口の95%がこれだけの量を取っていれば、まず欠乏症を起こさないという量です。


したがって、栄養所要量はビタミンの汚通の生理的効果だけを満たす量だといえます。

再開 7

「グレープフルーツ・シュースと、濃いコーヒー」というのが毎回繰り返されるジョアンナのオーダーで、顔見知りの給仕はジョアンナが口を開く前にこのお決まりのオーダーをすらすらと口にして


「・・・でよろしいですね、いつものように」と締めくくる。


「ええ、そうして。いつものように」そういって、一緒に運ばれてくる「パンの盛り合わせのカゴ」からは、せいぜいミニクロワッサンかミニパン・オー・ショコラを一つつまむくらいで、後はほとんど手をつけない。


その代わり彼女は煙草をたくさん吸う。


時折、声をひそめ、私の方に顔を近づけてささやく。


「あの右奥のカーテンの近くに今座った人ね、あれは、○○社の社長よ」また、知り合いの姿を見つけるたびに手を挙げて呼び止め、私を彼らに紹介する。


「こちらは○○社のディレクターの○○氏。こちらは私の友人の日本のジャーナリストよ」


多くのフランス人の例に漏れず、彼女もまた私の名前を不正確に発音したが、そういうことはいつの頃からかまったく気にならなくなっていたので私はあえて訂正もしていなかったのです。

再開 6

カンボン通り側に入口のあるレストラン「レスパドン」が、その朝食の場所です。


昼と夜は星付きの本格的なレストランだが、朝はホテルの滞在客や、私たちのようにいわゆる「ビジネス・ブレックファスト」をとりに来る界隈のクチュール・メゾンや宝石店、銀行などの客のための明るいダイニングに様変わりする。


朝の光が差し込む天井の高い空間、パリパリの白いクロスをかけたテーブル、たくさんの花、うやうやしい給仕たち。


国際的エグゼクティヴという風情の客がいるかと思えば、奥の目立たぬ席には怪しげなカップルの姿もみえる。


そこに座って客たちを眺めているだけで半日は楽しめそうなこの場所が私も結構好きだった。

再開 5

あるジュエリー・メーカーのプレスをしていました。


ジョアンナとは仕事を通じて知り合いました。


もっとも彼女はその会社の正式の社員ではなく、いくつかの会社をクライアントとして抱えているフリーランスのプレスだった。


彼女のオーガナイズで日本の雑誌向けの大規模な取材ページを一緒に作ったことがきっかけで知り合い、その後も彼女の招きで度々ホテル・リッツでの朝食を共にした。


そのジュエリー・メーカーから近いこともあって、ジョアンナはホテル・リッツをよく利用しているようで、とりわけ出勤前の朝食は彼女のお気に入りの待ち合わせ場所だったのです。


ちょくちょく顔を出しているらしく、レストランのメートルドテルやクロークのおばさんまで皆顔馴染みで、初めて私とそこで待ち合わせをした朝、丁寧にもそういう馴染みの彼ら一人一人に私を紹介してくれるのでした。

再開 4

「・・・滞在先のイタリアで知り合った人たちなの。今、一緒にちょっとしたビジネスをやってるのよ」


そうだ、そういえば、ジョアンナはイタリアに行ったらしいという噂をだいぶ前に耳にしていました。


そうか、やはりイタリアへ行っていたのか・・・。


「で、今はパリなの?」


「そうよ、久しぶりに帰ってきたの。話さなくちゃいけないことがとにかく山のようにあるわ。ねえ、もしよかったら明日にでもうちに電話ちょうだい、そう、それがいいわ、ね、そうして」


「でも電話番号は・・・?」


「前と一緒」


「あの、前に住んでたヴィクトル・ユゴー通りのアパートの番号でいいの?」


「そうそう」その色黒の男性たちとは何やら込み入った商談中という気配もあったから、あまり長居するのも気が引けた。


とりあえず今晩のところはこれで引き上げることにしよう。


こんなふうにして居所を見失っていた友と偶然再会できるなんて、パリって本当にいいところあれほど仲良くしていたジョアンナと突然音信不通になってからというもの、ことある毎に彼女のことを気にかけていた私にとって、その再会は確かに何か不思議な運命の力のようなものを感じさせる、嘘みたいな嬉しい出来事だったのでした。

再開 3

思い起こしてみれば、最後に会ってから、たぶん2年くらいは経っていたかな。


彼女は以前より少し日焼けして、にもかかわらず何だか顔色があまりよくないようにみえた。


「元気気だった?」


「ええ、何とか。あなたは?」


「おかげさまで。紹介するわ、こちらは夫の・・・」


「まあ、あなた結婚したの。そう、それはそれはおめでとう」そういって彼女はもう一度私を抱きしめ、そして私の夫に握手の手を差し出した。


その時、ジネットと一緒にテーブルに着いていた3人の男性がほとんど同時に立ち上がって、ジネットは順に彼らの名前を言って紹介した。


早口だったのと、その名前が皆、あまり馴染みのないエキゾチックな響きだったのとで、私は聞いた端から全部忘れてしまったが、彼らは皆、褐色の肌に黒い髪、彫りの深い顔立ちで、白い歯を見せながらにっこりと微笑んで順番に私たちと握手を交わした。

再開 2

おいしい食事を終えた私たちが席を立ってそんな喧騒の中を出口の方へ向かっていくと、店の端っこの窓際の席に座っていた女性と一瞬、目が合いました。


それが誰なのか、もちろんすぐに私には思い当たったが、声をかけようかどうか少し逡巡しました。


かすかな気まずい思いが頭をよぎったからだが、今、この機会を逃したら次に会えるのはいつになるかわからない、いやそれどころかもう二度と会えないかもしれないという予感におののき、5秒くらいの問に大急ぎで私はその気まずさを克服し、彼女の方へ歩み寄っていって「こんばんは」と声をかけた。


「・・・・・」。


息を呑んだ顔、硬直した体。


やがて懐かしさにとろけそうになってジネットは立ち上がり、私を抱擁して両頬にキスをした。

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