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2010年06月 アーカイブ

ヨーロッパの怪異「ハーメルンの笛吹き男」その2

少年少女130人の失踪事件は確かに1284年6月26日ハーメルンでおこっている。

ただし、ネズミとり男による復讐の話は16世紀になって加えられた創作だが。

失踪の原因については近世以降さまざまな憶測がなされている。

まずは東方植民説だが、これは当時盛んだったプロイセン地方などへの移民活動をさすもので、130人は子供ではなく集団結婚式をあげたばかりの男女65組、笛吹き男はその請負人だったというものだ。

また同じ植民説で、笛吹き男はそれを指導した貴族という説もある。

ヨーロッパの怪異!「ハーメルンの笛吹き男」その3

事件を伝える最古の史料はハーメルンのマルクト教会に残るガラス絵とそこに添えられた短い文章だが、ガラス絵に描かれた笛吹き男の服の色とデザインは植民を指導した貴族の紋章を表わすものであり、一行は途中で不慮の事故にでもあい全滅したのだろうという。


それから事故説。

ヨハネとパウロの祝日というのはもともと夏至の祭だったものに中世以降教会がキリスト教の覆いをかぶともせたもので、古来よりその日にはポッペンブルク山で火を点す習慣があった。

ところがその山は霧でおおわれることが多く、近くには底なし沼がある。

子供は自分たちだけで出かけ、全員うっかり沼にはまってしまったというものだ。


あるいは祭の熱気によって精神に異常をきたし舞踏病にかかってしまったという説、宗教熱に駆られて少年十字軍として聖地へ向かったという説などもある。

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